CO2削減でフナ放流を支援 滋賀銀行、環境保全へ

滋賀銀行は、琵琶湖の環境保全を推進する新ローン
「カーボンニュートラルローン・未来よし」の
取り扱いを19日から始める。
融資先がローンで導入した太陽光発電システムによる
二酸化炭素の削減量を滋賀銀が現金に換算し、
ふなずしの原料となるニゴロブナの放流事業に投じる
ユニークな事業で、初年度は120万円分の拠出を見込んでいる。

新ローンは、太陽光発電システムを導入する事業者向けに
滋賀銀が実施している「エコ・クリーン資金」などの
環境関連融資の利用者が対象。
新ローンの新規利用者には、各ローンの優遇金利幅に加えて、
さらに年0・1%の金利優遇も実施する。

滋賀銀は、ローン利用者の太陽光発電による
二酸化炭素削減分に見合う金額を「EU排出権取引価格」を参考に試算。
試算額を排出権と見なして現金化し、
琵琶湖の固有種ニゴロブナの増殖事業を手がける
滋賀県水産振興協会(草津市)の放流費用として拠出する。

滋賀銀は「擬似的な排出権取引として県内で『滋賀モデル』を確立し、
琵琶湖の環境改善に役立てたい」(営業統轄部)と話している。

京都新聞電子版 Kyoto Shimbun 2007年4月16日(月)

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